3日目

今日は何もしていません。検査もなし。午前、午後、夜の検温、血圧測定くらいでした。

あまりにヒマなので午前に2時間の外出許可をもらって駅までいきました。雨が降っていたのでいつもは歩く道ですがバスで。

外は蒸し暑いね。院内は空調で肌寒いくらいなんだけど。外出の目当ては駅前のカフェで無線LANに接続して恐ろしく溜まっているであろう会社のメールを読み、返事すること。このために有料の無線LANサービスに申し込んでおいたのだ。

しかし無線LANがつながらない……。ESS-IDはきちんと読み込むものの、信号強度が0%。WEPキーを設定しても当然ダメ。いろいろ試してもダメ。サービスのコールセンターに問い合わせても、PCの設定のせいにされるなどらちがあかない。アクセスポイントの調査を依頼して帰ることに……。2時間の外出を無駄にした。

ヒマなので読書三昧。本日4冊目に突入した。

2日目

午前は肝生検。10時半の開始予定に合わせて点滴、手術着の着用、血圧、検温などを次々にこなす。戸惑ったのはT字帯と呼ぶ、ふんどしの着用。説明がないので一反木綿のような生地をどう股に挟むのか迷う。かなり適当にしたので検査中に何度もポロリをしたかも……。

準備ができたら動くベッドに乗せられて右肩に痛み止めの局所麻酔と、「気分がよくなる薬」を筋肉注射をする。しばらくすると体が軽くなり、ちょっと酔っ払った気分に。意味なくニヤニヤしだす。なるほど、不安がなくなった。

動くベッドに寝ころんだまま、手術室のフロアに。メガネを取ってしまったためにまわりはぼんやり。手術室に入り、ライトに照らされる。手足を緩く固定されて検査がスタートした。

といっても顔の前に布がかけられるのでよくわからない。時々の説明によると、まずはお腹に何かを差し込み空気を入れて膨らませているようだ。先生がお腹をトントンして膨らみを確認する。これが滅法苦しい。お腹をきつく圧迫されるようで吐き気を感じる。

お腹が膨らんだのを確認して内視鏡を差し込まれる。差し込むときにズドンと衝撃と痛みがあるがお腹の膨らみのほうがきつくて、気にならない。お腹の中で何かがごにょごにょしている感じがする。

お腹の別の部位にも注射を射される。肝臓の組織を採取するのか?この頃になると意識はさらに混沌としてくる。人の話は聞こえるが理解し、判断できない感じ。お腹の穴を縫合して終了。ちょうど30分だった。

注射の影響かとても口と喉が乾く。しかし2時間は水を飲めないので、うがいをさせてもらう。6時間はベッドから起き上がれない。目を閉じて眠ってしまうのが一番。6時間のうち、4時間くらいは寝ていた。術後3時間経ったところで昼ご飯を寝たまま食べる。おいしくないですね〜。

6時間経ったとこで先生の診察を受けて安静が解除。ふらふらしながらトイレにいく。安静中にトイレに行きたくならなくてよかった。

夜、先生から説明を受ける。C型肝炎の型が2a型ということ、肝臓の病気は正常な0から肝硬変の5まであり、ぼくの段階は1であること、ペグインターフェロンと経口剤の組み合わせで根治率は90%に及ぶこと、ウイルス量が多いこと、週一度のインターフェロン注射を48週続けること、風邪のような副作用のことなどを聞く。

治療が一年と長いのがしんどそうだが、根治率の高さは安心だ。2a型はインターフェロンが効きやすいが国内200万のC型肝炎患者のうち2割しかいない。

1日目

13時半に病院の入退院受付に赴き、手続きを行う。ぼくの部屋は6階の端っこ。4人部屋で先客が2人。ぼくを入れて3人になる。

担当の看護士さんから今後の治療、検査の説明を受ける。2日目には今回の山場、肝生検がある。お腹に注射針を差し込んで肝臓の組織を採取し、今後の治療のために分析する検査だ。検査自体は20〜40分程度で終了するが、出血を防ぐために検査後6時間はベッドから動けないのが辛い。最初の2時間は寝返りもダメだとか。そんなあ〜。

今日は心電図、レントゲン、採血、採尿を行う。血圧も計ったが以前よりも数値が大きく改善していて驚く。ぼくは高血圧気味だったのだ。自転車効果か?

夕飯前、予約しておいたシャワーを浴びる。パジャマに着替えると入院気分が盛り上がり、歩くのもゆっくりになる。ご飯はとてもあっさり。献立表をみると1日のカロリーは1800くらいだ。

夕方に無線LANを拾わないかとノートPCを起動してみるが当然ダメ。会社の仕事は一切しないことにする。

消灯は22時。明日の検査のために21時以降は絶食だ。

月曜日から入院

ぼくはC型肝炎のキャリアです。明日から2週間くらい入院して治療します。いまは体の状態は問題ないですが、C型肝炎は何十年もしてから肝硬変などで症状が顕在化するので、今のうちに治してしまおうかと。この病気について詳しいわけではないのですが、同じ病気の方と情報を共有できればとも思っています。

社会人になってから2週間も会社を休むのは初めてで、会社のみなさんにはいろいろとご迷惑をおかけします。家族にも心配をかけます。

とても不謹慎なんですが、入院中に本がたくさん読めそうなのはうれしいですね。ちなみにこの入院のために購入したのは、

生物と無生物のあいだ (講談社現代新書)

生物と無生物のあいだ (講談社現代新書)

テロリストのパラソル

テロリストのパラソル

マングローブ―テロリストに乗っ取られたJR東日本の真実

マングローブ―テロリストに乗っ取られたJR東日本の真実

先生とわたし

先生とわたし

などなど。読んでしまったら図書館を活用します。須賀敦子全集、中上健二全集を全部読みという企画もあったのですが、重い本を家族に持ってきてもらうのが悪くてあきらめました。次の機会にはぜひ!(次があるんかい!)

2歳のときに入院した以来なので、病院のシステムというか、仕組みがどうなっているかも興味があります。笑える小ねたはあるのか。これもレポートします。

特価グローブを買う

ナイキだ、アディダスだといっていましたが、結局、特価品のグローブを買いました。2625円。ワイズバイクでかごに山積みになっていました。お目当てのグローブがなかったのと、この特価品(EXUSTAR)の手のひらのクッションがよさげだったからです。さて、これで手の痺れや肩こりはよくなるかな。ダメな場合はハンドル角度の調整かな。

タマサイへ:黒猫が最中をまたぐ

先週に引き続いて多摩川サイクリングロードへ。本当は昭和記念公園の約14キロの自転車周回コースを走りたかったけど、昭和記念公園が開門するのは9時半から。早くスタートして早く戻りたいぼくには合わなかった。また、秋かな。

今回のルート

スタートは午前6時。東八道路は先週よりもクルマが多いような気がする。お昼くらいから雨が降る予想だったので、早く出かける人が多いのか? それでも一度通った道なので迷わずに府中に着く。わりあいと早かった。府中のコンビニで梅干のおにぎりと、おやつの最中を買う。


是政橋から多摩川サイクリングロードに入る。今週は上流の立川方面に走ってみよう。やはり雨の予想のせいか自転車が少ないように思う。是政橋から走ると下流方面に走るとの比べて、上流方面は河岸に緑が多い。まったく手を入れていない緑で、ここなら何でも隠せるだろうなと思ってしまう。写真は京王線の高架付近。対岸は聖蹟桜ヶ丘

中央自動車道の高架を過ぎたあたりでサイクリングロードが途絶えてしまう。突き進もうとすると民家の庭先だ。案内の地図を確認するとここでは一般道に迂回しないといけないようだ。ペアルックのユニフォームを着たロードバイクカップルが前を走っていたので、後をついて走る。甲州街道に一度出て再びサイクリングロードに戻る(ただ、復路ではもっと簡単な迂回路を見つけた)。

立日橋を過ぎて中央線の高架手前で休憩。8時半過ぎになり、ここで戻ることにする。コンビニで買った最中を食べていたら、黒猫に「フー」っと威嚇される。最中を少し投げてあげるが、においだけかいで、またがれてしまった。

ほぼ同じルートを通って帰る。雨が降らないかびくびくしながらペダルを回す。東八道路はクルマが増えてきてちょっと怖い。帰宅したのは9時35分ごろ。先週と同じ56キロ程度のサイクリングだった。

今回のサイクリングでは2つのトラブルがあった。ひとつは使っている心拍計/サイクリングコンピュータの「Polar CS100」で、効率的に運動できる心拍を自動で設定してくれる「Own Zone」の機能がうまく働かなかったこと。

Own Zoneは自転車に乗って、最初の1分程度の運動を基に最適な心拍の範囲を出してくれるが、今日はその値が「109−139」だった。いつもは「124−155」程度。急に心肺能力が上がったということはないと思うので、何かがおかしいのだと思う。しかし、Polar CS100のマニュアルはとても分かりにくい……。時間があるときに読み直そう。

もうひとつのトラブルは肩の痛み。復路、40キロを超えたあたりから両肩がこりだして、痛みを感じるようになった。肩が痛み出す兆候としては手の痺れがある。痺れるのは20キロを超えたあたりから。ダートなどの悪路を走ると痺れがひどくなので、路面の振動が痺れと肩の痛みの原因になっているのでは、と思っている。ハンドルの角度も関係するのかもしれないが、これは分からない。

対策として考えているのはクッションがついたサイクリング用のグローブを使うこと。グローブは当初からほしかったのだが、なかなかめぐり合えずに使わずにきた。デザインはナイキかアディダスがいいと持っているんだけど……。

ローディいっぱいのタマサイへ

ぼくが自転車に乗るきっかけになった本の著者、伊藤礼さんは雑誌に掲載されたある文章で、東八道路から府中の是政を経てタマサイに出ると書いていました。伊藤先生に習ってタマサイを目指してみます。

この日のルート

ペダルをこぎ始めたのは午前5時58分でした。日曜日の早朝、クルマが少なくていつもより広く感じられる道路を多摩川サイクリングロードに向かって走り出しました。

まだ6時台なので当然、クルマは少なくて走りやすい東八道路。それでも信号には引っかかり、たびたび止まります。早朝でも気温はそれなりに高く、氷水を入れたポラーボトルを頻繁に口に運びます。

東八道路をしばらく進むと左手に多磨霊園が見えます。緑が多くて涼しそうですがルートがわからなくなりそうなので直進。小金井市を過ぎて府中街道に当たります。この府中街道を左折。まっすぐいけば多摩川に出られます。

多摩川に近づくに従ってロードバイクに乗る人を見かけるようになりました。レーシングユニフォームの着用率高しです。不幸にもパンクをしてしまい修理中の人も。

さて是政橋を上がるとタマサイです。川に沿う土手がサイクリングロードになっています。視界がパッと広がり、気分が晴れます。街中と違って信号がなく、止まらずにいつまでもペダルを回し続けられます。東京西側、神奈川の自転車乗りが集まるのも納得。都会のローディには天国ですね。

ぼくはタマサイ左岸を下流方面に走りました。まだ7時台ですがロードバイクがいっぱい。すれ違うのがやっとの幅の個所もありますが、ロードバイクとどんどんすれ違い、どんどん抜かれました。同じ場所にウォーキングをしている人、ママチャリの人、犬の散歩の人がいます。一般道路ではクルマを気にしますが、タマサイでは他の自転車、歩行者に注意を払います。自分が加害者になるリスクを感じました。

下流方面に30分走り、狛江付近で上流方面に引き返します。途中、ユニフォームを揃えた女性だけのチームとすれ違ったり、自転車人口の広がりを実感。ファンライド誌の編集長らしき人も見かけました。

行きの逆ルートで帰ることにし、是政橋から府中街道に入ります。8時を過ぎてクルマが大分増えてきました。ボトルが空になったので府中街道のコンビニで小休止。味のあるものが欲しくて、ポカリスエットと生クリームが入ったクレープを購入。疲れてくると甘い物が本当においしい。

府中街道から東八道路に入ります。あとはひたすら自宅に向かってペダルを回すだけ。この日がとても暑くなることを予感しつつ、帰宅しました。

行き帰りの総距離は54キロ。約3時間のライドでした。