思い立って自転車通勤

急に思い立って金曜日に自転車通勤をしてみた。駐輪場が確保できたこと、翌日がお休みで疲れ果てても大丈夫なことが理由だ。暑くなる前に一度やってみたかったってのもある。

当日は7時に起きて7時半に出発する予定だったが、もたもたしている(タイヤの空気を入れたりしていた)うちに8時前になってしまった。9時半までに会社に着かないといけないのだけど、大丈夫かな。ルートは、Google Mapsを参照。大雑把に書くと久我山から井の頭通り、五日市街道を経て高円寺に出る。そこから青梅街道を通って新宿。靖国通りや新宿通りを通って半蔵門まで進み、皇居沿いに内堀通りをくるっと反時計回りに回って丸の内にいたるルートだ。ちなみにぼくの服装はスーツ。斜めがけのかばんをかけて、ヘルメットとサングラス。胸には心拍計のモニターを巻いていた。

井の頭通り、五日市通りの途中まではこれまで通ったことがあるので、まあ大丈夫だ。苦労したのは青梅通り。青梅通りは朝だけバスレーンがあり道路の左側が空くため、自転車で走りやすい!というのが一般的な見方。確かに道は開いているんだけど、そこに路上駐車のクルマが停まっているため、走りにくい。クルマを避けるために道路の中央付近に出ないといけないが、それが危ない。ひやりとすることはなかったが、なんともストレスがたまった。

青梅街道辺りでは自転車通勤をしている人を多く見かけた。多くはマウンテンバイク、クロスバイク、ママチャリ。ロードバイクでかっ飛ばす人もいた。ぼくはそれらに混じって走っていたんだけど、自転車通勤に慣れている人はルート選択がうまい! 前がふさがっていると見るや、さっと脇の歩道にエスケープしたり、微妙なタイミングの信号を渡ったり。交通ルールの違反ととれないこともないような走行もあるけど、早く会社に着くのは確実だろう。いまのところぼくの自転車通勤は目的だけど、彼らにとっては手段だし。

スピードを出すというわけではなかったけれど、のどが渇いて靖国通りのコンビニで水を買う。これからの季節は30分乗るだけでも水は必須だろう。靖国通りや新宿通りも路上駐車のクルマが多かったけど、感覚がわかってきたのか、ストレスはたまらなかった。気持ちよかったのは半蔵門を右折して入る内堀通りだ。左手に皇居の緑とお堀が見えて一気に視界が広がる。クルマが多くなくてストレスを感じないのもいい。なによりもずっと下り坂だ。路上駐車のクルマを避けながら苦労して走り続けてきたご褒美と思って、気持ちよく風を受けた。

警視庁の前を過ぎるともうすぐだ。祝田橋から皇居前広場に入る。9時前だがすでに観光客がいるようだ。二重橋前を右折して日比谷通りを横断。少し前に紹介した丸の内仲通りビルの駐輪場に停める。

自転車に乗っていた時間は約1時間。距離は16キロだった。くたくたになるかと思ったけれど大丈夫。肩やお尻も痛くない。ただ、早起きだったので日中に眠くなった。