自転車で55キロ走ると人はどうなるのか

前から行きたいと思っていた「多摩湖自転車道」に行ってきた。主に西東京市から東大和市までをほぼ直線で結ぶ自転車道で、東大和市の先では多摩湖を一周する。多摩湖一周は時間が厳しいと思ったが、とりあえず朝の10時前に出かけた。

ルートはGoogle Mapsを参照。スムーズに走ったようにも見えるが、また迷った! それも自転車道の入り口がわからずにあっちこっちに移動、あたふたと地図を見て、時間を無駄にしてしまった。ロスは20分くらいか。

自転車道は21.9キロの長さだが、その半分ほどは西東京市から東大和市までの直線を走る。緑に囲まれた小道で自転車で走るにはいい環境なのだが、クルマ止めが多すぎる。少しスピードに乗っても100メートルもいかないうちにクルマ止めがあり、徐行しないといけない。車が進入しないため、歩行者や自転車の安全のため、などクルマ止めを設置する理由はあるのだろうが、もう少し別のやり方はなかったのだろうか。車椅子の人がクルマ止めを通れずに難儀していた。


多摩湖の周回コース。木漏れ日が気持ちいい

というわけで多摩湖周辺に着くまで、疲労はほぼゼロ。水とチョコレートを摂っていたこともあり、体力的には余裕があった。しかし、多摩湖の周回コースに入ると坂が連続して続き、とたんに心拍数が150以上に上がった。坂、短い下り、そしてまた坂とアップダウンが激しい。車道を走っていたが路面状況がよくなく、自転車の振動が腕にくる。帰るころには右手がしびれてしまった。

ロードバイク、マウンテンバイクを多く見かける。しかし、それ以上に多摩湖周辺で多く見かけたのはラブホだった……。埼玉に近づくにつれ料金が安くなっていくのが面白い。どうしてだろうか。多摩湖は木立に阻まれてコースからはあまり見えない。帰りに自転車を降り、周回コース近くにあった見晴台から耐震工事中の多摩湖を見た。


見晴台から見た多摩湖。左手奥に西武ドームが見える

出発から2時間半ほど経ったこともあり、体力が続くか心配になってきた。来た道を戻らないといけないのだ。埼玉県所沢市に入ったところで引き返す。もう少しで西武ドームが見られたはずだったが。いまは西武ドームっていわないんだっけ? この時点で出発から29キロほど走っていた。

クルマ止めにこりて帰りは一般道を通ることにする。多摩湖の周回コースを抜けた辺りで、地図とにらめっこしてルートを探そうとするが、そもそも自分がどこにいるかわからない。まったく地図が読めないというか、ばかというか……。携帯電話のGPS機能を使って現在地を確認し、地図でルートを決める。西武多摩湖線八坂駅を南に下ると青梅街道にぶつかることがわかる。青梅街道なら知っているぞ!とうことで、このコースを採る。八坂駅から青梅街道まではブリヂストンの工場や関連の施設がたくさんあり、ブリヂストン村っぽくなっている。ブリヂストンといえばロードバイクの「アンカー」だが、特に見かけなかった。

青梅街道はクルマが多く道幅も広いことはなかったが、走りやすかった。車道を走るのにもだんだん慣れてきたようだ。クルマに抜かれても次の信号で追いつくことが多く、結局同じメンバーで走り続ける。

青梅街道をえんえんと西に進む。最初は2車線だった青梅街道だが、途中で3車線になり、立派な街道に成長する。関町辺りでわき道のように細い吉祥寺通りに入る。吉祥寺の中心地では東急百貨店の前を通るなど大きな態度をしている吉祥寺通りだが、生まれは意外に質素なものだ。

吉祥寺通りまでくればもう地図がなくてもわかる。まっすぐ行き、五日市通りを左折する。松庵辺りで並行する井の頭通りに移る。自宅はもうすぐだ。

結局走った距離は55キロだった。走っていた時間は3時間20分。自転車を停めていた時間を合わせると4時間半くらいふらふらしていたことになる。距離、時間ともぼくにとっては未体験ゾーンだ。消費カロリーは1988キロカロリーだった。

多摩湖の周回コース意外はほぼフラットな道路だったためか、あまり疲れはなかった。でも消費カロリーは約2000キロカロリーだ。やはり自転車は効率がいい。後半に右腕がしびれてきたのは困ったが、これはグローブを着ければ和らぐのではないだろうか。購入を検討しよう。

55キロをそれほど疲れることなく走れたのは少し自信になった。もう少し多めに休憩を入れれば100キロもいけるのではないだろうか。コースはどうしよう?