吉祥寺の雑踏に迷い込む

日曜日、井の頭通りを吉祥寺に向かう。実はハンドルの両端に付けるキャップを走行中に落としてしまったのだ。

落としたのは右のキャップ。先週木曜日の早朝ライド中に気づいた。ぼくはそれはそれは落胆し、金曜日には前日と同じルートをゆっくり走り、キャップを探した。やはり見つからず、落ち込むばかりだった。

日曜日の井の頭通りはクルマが少なくて走りやすかった。片側二車線なので追い抜かれるのも怖くない。心拍数も順調でいいペースだ。途中、自転車で日本一周をしています風にたくさんの荷物を持つ外国人に抜かれる。抜かれたのはいいのだが、その自転車が折り畳みできそうなミニベロで驚く。

このまま走りつづけられれば、と思っているうちに吉祥寺の雑踏に突入してしまった。車道は渋滞ですり抜けもままならないし、歩道はヤングでいっぱいだ。吉祥寺ってこんなに人が多かったかと改めて思う。東京で暮らしていることを実感する。

結局、自転車を降りて歩道を押して歩く。これが一番安全だ。最も混んでいるところを抜けて、再び井の頭通りを走る。自転車ショップはもうすぐだ。

落としたのと同じキャップはなかったが、「少し派手なキャップ」があり、店長が派手なシールをめくるとほぼ同じになった。しかも店長は無料でくれるという。クロスチェックをこのショップで買ってよかったと再認識する。来週か再来週には点検に訪れることを伝えて失礼する。

吉祥寺の雑踏を避けるために少し遠回りになるが五日市通りを経由して帰る。五日市通りは片側一車線のところがあり緊張する。松庵辺りで井の頭通りに抜ける。このままどこかに遊びに行きたかったが、暗くなりかけていたこともあり帰る。自動車学校が見えてきた。自宅はもうすぐだ。